私は統合失調症を患い、投薬治療を受けている20代の女性です。今から4か月ほど前、普段と比べて症状が悪化し、外出先や職場で周囲の人の会話を聞いて、私の悪口を喋っているように感じてしまい、精神的に辛くなりました。外出は多少控えることはできますが会社は簡単に休むわけにはいかず、上司や医師と相談して薬の量や種類を変えてみましたが、なかなか改善しませんでした。そこで上司に許可を頂き、会社でお昼休みなどの休憩時間にスマートフォンに接続したヘッドフォンで音楽を聴くことで、周囲の音を遮断することにしました。
ところが会社でヘッドフォンを使用して音楽を聴き始めて2週間ほど経った頃、自宅でミニコンポを使用して音楽を聴いていると、いつも聴こえる低い音がほとんど聞こえないことに気付きました。周囲の音を遮断するため、大きめの音量ではありましたが、1日数十分程度、わずか2週間ほどヘッドフォンを使用しただけで聴力に影響が出るとは考えていなかったため、とても驚きました。
私はこれまでは、基本的にヘッドフォンを大きめの音量で使用することはありませんでしたが、今回のことで怖くなり、外出先や自宅に関わらず、ヘッドフォンの使用を一切禁止することにしました。
私の場合もそうですが、最近はスマートフォンの普及により無料のインターネットラジオアプリなどを利用して、気軽に世界中のたくさんの音楽を聴けるようになったため、様々な時間帯や場所でヘッドフォンを使用するケースが多いと思われますが、そのような方々の聴力が衰えてしまわないかとても心配になってしまいます。私は幸い、ヘッドフォンの使用を止めたこの4か月で聴力が回復し、以前のように音楽を楽しめるようになりました。
ヘッドフォンを使用することで時間や場所を問わず、また、周囲に迷惑をかけずに音楽を思う存分楽しむことができますが、皆さんも、ご自身の耳を守るためにも長時間の連続使用や大音量での使用を避けるなど、充分注意して上手にヘッドフォンを使うようにしましょう。